The Global Relations of Cities in Nagasaki Prefecture: A Survey of 10 Cities

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  • 長崎県内都市のグローバルな関係-10都市調査-

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抄録

中堅・中小都市はどのようなグローバルな関係を持っているのだろうか。この論文では長崎県内の都市のグローバルな関係について考察した。長崎県は、県内のすべての都市が人口約40万人以下であり、中小都市外交を検討する上で理想なところである。本研究では、長崎県内の10都市を対象に調査を実施した。これらの都市は、人口、歴史的・地理的状況、グローバルな活動の種類が多様であることを考慮し、選定した。その結果、一般的に中規模都市は小規模都市に比べ、部署やスタッフの専門性が高く、姉妹都市関係も充実していることが確認された。また、人口10万人以下の小規模都市では、公的な国際交流活動が少ない傾向にあるが、平戸市は小規模都市でありながら、国際交流が盛んな都市であることがわかる。このことは、独自の文化的・歴史的背景を持つ都市、人口規模や予算に制約があっても、世界とつながる方法を見出すことができることを示唆している。このような知見を踏まえ、学者や学生は、グローバル・シティ・ネットワークへの参加、姉妹都市関係の開始、市民向けの小規模な国際イベントの開催など、小規模なプロジェクトを直接小規模都市に提案することが可能なのではないだろうか。

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