Feelings of relaxation for young women from the scent of alcoholic beverages

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  • アルコール飲料の香りが若年女性に与えるリラックス感
  • アルコール インリョウ ノ カオリ ガ ジャクネン ジョセイ ニ アタエル リラックスカン

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Abstract

若年女性11名の被験者により,アルコール飲料7種,精油5種の香りの嗜好と主観的リラックス感について調べた結果,清酒,梅酒,ラベンダー,カユプテについて,香りの好き嫌いによって,得られる主観的リラックス感が影響されることが分かった。また,清酒,梅酒の香りが,交感神経活動の指標であるLF/HF値を低下させ,同時に副交感神経活動の指標であるHF(nu)を上昇させて与えるリラックス感は,ラベンダー,カユプテと同程度のものと考えられた。香りの嗜好の程度とLF/HF値あるいはHF(nu)の間には,清酒において相関関係となる方向性が認められ,好ましいと感じる香りほどリラックス感が得られる傾向が認められた。若年女性33名の被験者により,普通清酒,純米吟醸酒,梅酒について,香りの嗜好とリラックス感について調べた結果,純米吟醸酒と梅酒では普通清酒に比べ,香りを好ましく,主観的にリラックス感を感じ,また,心拍変動スペクトルの解析値ではLF/HF値の低下とHF(nu)の上昇が見られ,香りを嗅ぐことでリラックスを感じていることが客観的にも認められた。日頃,清酒を飲用していない若年女性において,清酒の香りの嗜好は得られるリラックス感に影響を及ぼすことが分かり,清酒の香りが嗜好品としての大切な役割を果たしていることが確認された。

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