The quality of online communication of 3-year-old children: Comparing face-to-face and online communication

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  • 幼児のオンラインコミュニケーションの特徴─対面コミュニケーションとの比較から─

Abstract

近年、乳幼児の生活の中にデジタルメディアが急速に普及しており、かつ2020年から感染が拡がった新型コロナウイルス感染症により、低年齢の子どもたちも、幼児教育・保育の場面で、双方向デジタルメディアを利用したリアルタイムのやりとりに参加させられることになった。 本研究は、言語によるやり取りが可能になった3 歳児が、初対面の大人と対面でコミュニケーションを行う場合とzoom を用いたオンラインでコミュニケーションを行う場合とを比較することにより、幼児のオンラインコミュニケーションの特徴を探索することを目的として行った。3 歳児クラスの子ども10名が、実験者と対面で、またノートパソコンを用いたzoom によるやり取りの中で、園生活や休み中の遊びについての質問に答え、おままごとのおもちゃを使ったごっこ遊びを行った。それらの様子を、子どもの脇に設置したカメラとWEB カメラで撮影し、IC レコーダーで発話を録音した。子どもと実験者の発話を文字起こしし、会話のターンや実験者からの問いかけに対する反応などを分析した。 その結果、オンラインコミュニケーションの方が対面コミュニケーションよりもやり取りがスムーズであり、実験者からの問いかけに応えるときに、オンラインコミュニケーションではすべての参加児が実験者を見たが、対面時では実験者を見ずに応えることが多かった。また、ごっこ遊びの時のオンラインコミュニケーションでは、作ったものを手で持ち画面越しに実験者に見せていたが、対面時にはそのような行動は見られなかった。これらの違いについて、オンラインと対面コミュニケーションがもつ特徴によることや、新型コロナ感染症により初対面の大人と対面で接する経験が非常に乏しいことによることなどが、推測された。【査読あり】

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