障害のある子どもの“配置”に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • ショウガイ ノ アル コドモ ノ"ハイチ"ニ カンスル ケンキュウ
  • Issues and challenges of "Placement" in the education for children with disabilities

この論文をさがす

抄録

本研究では,障害のある子どもの学校教育における配置と参加の問題,すなわち「どこで学び」「何をどう学ぶか」のうちの配置の問題に着目し,障害のある子どもの義務教育への参入段階から高等教育まで,どのようにして学校段階を移動していくのかについて整理していく。ひとたび障害が認められれば,当該子どもはいわゆる健常児のそれとは異なった,「多様な学びの場」のいずれかに配置される。それが参加の制約にも影響し,社会的に包摂されたり排除されたりすることになる。障害のある子どもは,複雑な就学,進学システムをさまざまに通過することで,マジョリティの前に立ち現れたり存在しなくなったりする。障害児が特別な学びの場に身を置くことは,当該子どもが配置と参加の制約を受けるのと同時に,マジョリティ側も「障害者がいない社会」という環境の制限を受けることになる。つまり,障害者の存在そのものが社会のなかで不可視化されるということなのである。

障害

特別支援教育

社会的排除

配置

参加

identifier:KK002300011670

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ