コミュニケーション相手の集団成員性とコミュニケーションの開放性が感情共有と結びつき知覚に及ぼす影響 : LINEトーク画面を用いた検討

書誌事項

タイトル別名
  • The Effects of Communication Partner’s Group Membership and Communication Openness on Emotional Sharing and Perceived Connection : An Examination Using LINE Chat Screens
  • コミュニケーション アイテ ノ シュウダン セイインセイ ト コミュニケーション ノ カイホウセイ ガ カンジョウ キョウユウ ト ムスビツキ チカク ニ オヨボス エイキョウ : LINE トーク ガメン オ モチイタ ケントウ

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抄録

本研究では,二者間のコミュニケーションにおいて,集団成員性と開放性(第三者の存在の有無)が感情共有や関係性認知に及ぼす影響について,ウェブ実験を用いて検討した。646人の参加者が架空のLINEメッセージを呈示され,自分の感情や送り手の感情推測,送り手との結びつき知覚などを回答した。送り手の集団成員性が操作され,個人メッセージかグループトークかで開放性が操作された。実験の結果,集団成員性と開放性は感情共有に影響を与えなかったが,送り手と感情共有をした場合,しなかった場合と比べて態度共有も促進され,送り手との結びつきも強く感じられた。また,送り手があわれみの感情を表出している場合,他の感情は抑制された。これらの結果から,感情共有が他者との関係性維持に貢献することが示され,また,表出される感情の内容も感情共有に影響を及ぼす可能性が示唆された。

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