語彙空間構築による「をかし」と「あはれ」における特徴の可視化

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本研究は、古典文学における不可視な概念表現を語彙空間構築により可視化する手法を提案する。「をかし」「あはれ」は平安時代において「趣深い」という意味を持ち、不可視の表現である。単語の出現頻度の観点から、枕草子は「をかし」の文学、源氏物語は「あはれ」の文学と呼ばれている。本研究では2文学を例に、各文学における「をかし」「あはれ」が持つ「趣」表現の違いを、単語同士の共起ネットワークを可視化して構築した語彙空間によって示す。語彙空間により、各文学における「をかし」「あはれ」とそれら2単語に関連する単語との概念的関係を可視化することで、不可視の表現である各文学の「趣」表現の違いを視覚的に明らかにする。

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