病棟における急変患者にICLSアシスタントインストラクターが行う看護ケア内容

書誌事項

タイトル別名
  • Nursing Care for Patients with Sudden Condition Change Executed by ICLS Assistant Instructor
  • ビョウトウ ニ オケル キュウヘン カンジャ ニ ICLS アシスタントインストラクター ガ オコナウ カンゴ ケア ナイヨウ

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抄録

ICLSコースを受講した看護師は、急変対応時に学習した知識と技術が提供できるよう役割を担うことが期待される。そのためには、Off-JT(off the job training)で学習した内容を臨床看護実践で活かし、数少ない急変に適切に対応できるよう支援をしていく必要がある。本研究では、看護師ICLSアシスタントインストラクターがICLSコースで得ることが出来なかった病棟の急変患者に対する看護ケア内容を明らかにすることである。  研究対象は、3次救急医療を行っているA総合病院内のICLSコースを受講したICLSアシスタントインストラクター看護師118名のうち、急変事例に遭遇し、研究の趣旨、目的、方法を説明して協力の得られた22名とした。急変事例への看護ケア行動経過を情報収集し、急変時のケア行動について文献および筆者の視点で分析した。  その結果、ICLSコースの学習項目に追加が必要な看護ケア内容として、【チームマネジメントができる】、【急変を予防するための知識を習得し、看護ケアの展開ができる】、【チームメンバー看護師の育成ができる】、【急変の状況に応じた環境調整ができる】、【家族ケアのための危機理論の理解、急変時の倫理観を養う】、【急変事例カンファレンスの開催ができる】、【ICLSアシスタントインストラクター補完講習会へ参画できる】の7項目が抽出された。  この追加項目は、ICLSコースの到達目標以外にICLSアシスタントインストラクター看護師の実践場面より得た情報から抽出した項目であるため、看護師独自に学習すべき内容であると考えられた。

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