個人に特化した名前解決を用いたアクセス適否判断システムの実現手法とその実用性についての検討

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Implementation Method and Practicality of an Access Admissibility Decision System Using Individual-Specific Name Resolution

抄録

我々はリアル空間で新しい場所を訪問する場合には,初めて訪問する前に訪問先が安全かどうかの確認をしてから訪問の適否の判断をおこなっている.しかし,サイバー空間では任意のドメインに対して初めてアクセスを行う前にアクセスの適否の判断を行うことは稀であり,その結果多くの被害を受けている.そこで,本研究はサイバー空間において,アクセス前に該当するドメインに対するアクセスの適否判断に対する支援を目指す.本研究では,ドメインを「アクセスに適する」「アクセスに不適である」「適否が未判断」の 3 つに分類し,その分類を Response Policy Zone (RPZ) に動的に適用することで分類ごとに名前解決の上書きを実現する.適否が未判断であるドメインへの初回アクセス時には,適否の判断に必要な該当するドメインの安全情報に関する情報を提示し適否の判断を促すサイトにユーザを誘導することで,ユーザ自身にアクセスの適否を判断させる.これにより,ユーザは自身の行動を自分自身で決定することが可能になり,サイバー空間における自衛を実現する.提案したシステムに対して,機能評価と性能評価を行い,期待通りの挙動を行うことと,名前解決の制御が実用可能な性能で実現できたことを確認した.

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