健常若年女性のやせ傾向と健康問題に関する探索的研究

書誌事項

タイトル別名
  • An Exploratory Study of Thinness Trends and Health Problems in Healthy Young Japanese Women

抄録

【目的】やせは低出生体重児出産、耐糖能異常などとの関係が示唆されている。本研究では若年女性の体格と代謝関連物質の結果からやせに関する健康問題を探索することを目的とする。 【方法】18~29歳までの健常女性65名を対象として早朝空腹時に体組成測定、血液生化学検査、簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)、国際標準化身体活動質問紙表(IPAQ)、3次元型睡眠尺度の調査を行った。 【結果】体脂肪率高値、骨格筋指数(SMI)低値、インスリン抵抗性等の問題が無く、普通体重の者は20人 (31%)であった。成長ホルモン、総ケトン体は各々基準値より高値の者が20%以上存在した。多重ロジスティック回帰分析の結果は、SMI低値を従属変数とした解析で、睡眠位相得点のみ有意(OR=0.808、95%CI=0.657-0.994、p=0.043)な結果が得られた。 【考察】若年女性が抱える健康問題として、慢性のエネルギー不足と偏った食生活、および睡眠の位相の乱れが示され、これらはサルコペニア予備群、糖尿病予備群、隠れ肥満と関連している可能性が考えられた。

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