ガダマー-デリダ論争に見るデリダの読みの姿勢

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  • ガダマー-デリダ ロンソウ ニ ミル デリダ ノ ヨミ ノ シセイ

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抄録

解釈学を代表するガダマーとポスト構造主義を代表するデリダによる「風変りな論争」から、二人の読みの姿勢を明らかにした。二人の論争を整理すると、ガダマーの読みの前提とデリダの読みの前提の違いが見られた。ガダマーは、すべて人は「善き意志」をもっているとして他者とは合意できる、とするのに対し、デリダは、意味というものは一義的に決定できず、他者との合意はできないとする。国語教育においては、ガダマーが評価されてきたが、デリダのこのような読みの姿勢は、読むことの学習における学習者のあり方として大切であることを主張している。

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