教育実習生による中1英語授業"What is this?"を再現する : 実習生と生徒の英語発話の音声クオリティからの示唆

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タイトル別名
  • キョウイク ジッシュウセイ ニ ヨル チュウ 1 エイゴ ジュギョウ"What is this?"オ サイゲン スル : ジッシュウセイ ト セイト ノ エイゴ ハツワ ノ オンセイ クオリティ カラ ノ シサ
  • Reproducing a First-Year Junior High English Lesson "What Is This?" by a Trainee Teacher : Implications From the Phonetic Qualities of the Trainee's and Students' English Utterances

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抄録

2023年度前期に本学の本学英語学科からは26名が教育実習を行い、その中で筆者は教員養成担当者として4件の実習訪問を実施した。いずれの場合にも実習校の許可を得てビデオ撮影を行ったが、本稿ではその中の1件につき詳細を文字ベースで再現し、主として実習生と生徒たちの英語発話の音声クオリティについて講評を加え、今後の「教科教育法(英語)基礎・応用」への示唆を探った。実習生については(1)please や let's などの頻出語における/l/、(2)is this などの環境で、/ð/の前にくる/z/, /s/、(3)canなど語末にくる/n/、(4)「ア」に似ている/æ/, /ə/に対する意識、などに改善の余地が大きいことがわかった。一方生徒の発話にはすべての音節を同じように「間延びして」発する日本語式の音節拍リズムが際立った。これについては「周囲と声を合わせる」ことを良しとする授業カルチャーが関係している可能性を指摘した。また活動の真正性に関する課題も指摘した。

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