LispマシンエミュレータCelisの並列化 — Bridgetゲームへの適用

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タイトル別名
  • A parellelization framewok for the Lisp machine emulator Celis and its use for the Bridget game program

抄録

1980年代半ばに開発・市販されたLispマシンTAO/ELISのC言語によるエミュレータCelisは,最近のIntelやAMD CPU上ですでに当時の約330倍の速度で動作している.当時の技術水準により,エミュレータ部分を含めても使用するメモリは140MB程度であり,現在のPCのGBオーダーのメモリには数十台分が十分に入る.最近のPCのマルチコアの性能向上は目覚しく,16コアのマシンが容易に入手できるようになった.そこで,各コアで並列にCelisを走らせる実装をほとんどシェルプログラミングで行なった.これにより,2021年のプログラミング・シンポジウムで報告したBridgetというゲームのAIを,4台72コア(73並列Celis)で,4手先読みで走らせることが可能になった.本報告では並列化のAPIや実装の工夫などについて述べる.

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