ICT利活用時における「教育者-学習者」関係―「教育メディアとしての教師」という発想が実践的に要請される理論的意味―

書誌事項

タイトル別名
  • Relationships between Educators and Learners in the Utilization of Information and Communication Technology : The Theoretical Significance of the Idea of "Teachers as Educational Media" in Practical Demand

抄録

紀要論文 / Departmental Bulletin Paper

児童・生徒・学生をはじめとした学習者は、インターネットなどの高度な情報通信技術を用いれば、教師と物理的空間を共有しなくても教育を享受する可能性が広がるので、学習形態としては、「ヒアナウ機会」に加えて「オンラインナウ機会」や「オンデマンド機会」を選択することができる。さらに、ネット検索や対話型人工知能の発達などにより、教師以外から情報収集したり学習を進めたりする機会も増えている。そのため、教育コミュニケーションを成立させる際に、生身の人間たる教師が「唯一のメディア」として当然視されず、「数多くあるメディアの一つ」として相対化され、場合によっては軽視されてしまう事態も想定できる。学習者にとって、教師が「教育主体」ではなく「学習対象」と化している現実を直視すべきである。

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