「1罪」の機能

書誌事項

タイトル別名
  • “ONE OFFENSE” regarding the arrest, the change of count, the prohibition on double jeopardy
  • 「 1ザイ 」 ノ キノウ

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抄録

刑事訴訟法適用のさまざまな場面で「公訴事実の同一性」を基準にする立場が示されることがある。しかし,たとえば,逮捕・勾留が 1 罪について 1 回許されるという際に,その「 1罪」を決するのに,公訴提起もされていない段階で,なぜ公訴提起後の訴因変更の基準である「公訴事実の同一性」が基準となり得るのか,きわめて素朴な疑問がある。本稿では,身体拘束,訴因変更,二重危険禁止,それぞれの場面での関心の違いを明確にすることによって,刑事手続のさまざまな場面で「公訴事実の同一性」が機能しうるものであるのかどうかを検討する。

収録刊行物

  • 法学新報

    法学新報 129 (6-7), 1-18, 2023-03-08

    法学新報編集委員会

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