女子短期大学新入生の困り感と抑うつ感の関連

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  • Relation between Experienced Difficulties and Depression of First Year Students at Women’s Junior College

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抄録

本研究では,女子短期大学の新入生(計303名)を対象として,発達特性に関連した困り感尺度を用い,困り感と抑うつ感の関連性について検討した.分析の結果,児童教育学科および教養学科の学生は「自閉的困り感」がある者ほど抑うつ感が高いこと,生活科学科の学生は「ADHD 困り感」がある者ほど抑うつ感が高いことが示された.本調査は入学後1か月程の時期に実施したため,各学科での課題の量や質に違いがあるため学科による差が出たのではないかと考えられた.また抑うつ傾向が高いにも関わらず,相談を希望しない学生や困り感の自覚はないが学修面や生活面など学生生活への適応に課題がある学生もみられるため,今後は調査の実施時期を検討し, 教職員間での情報共有を密に行うなど,新入生が早い段階で適切な支援につながるようなシステムの構築を検討していく必要がある.

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