新羅の弥勒下生信仰と見仏:断石山神仙寺石窟を中心に(小野田俊蔵先生・門田誠一先生・宮澤知之先生・渡邊秀一先生 退職記念号)
書誌事項
- タイトル別名
-
- Belief of Maitreya’s Descent and Staring Buddha in Silla:Focusing on the Stone Cave of Danseoksan Mountain
この論文をさがす
抄録
朝鮮半島三国時代、新羅の弥勒下生信仰とその造像について、断石山神仙寺石窟磨崖仏を中心に考察する。新羅の弥勒下生信仰は未来を願うものではなく、現世利益的なものであることを確認し、真興王の転輪聖王への意識とともに、中国北斉時代(五五〇ー五七七)の影響を考えた。それを踏まえ、神仙寺石窟の仏像について検討し、七世紀前半の制作で、北斉時代の仏像の系譜上に位置づけられること、さらに他に例を見ない尊像構成は、禅観経典に基づき、現身で弥勒に見えるという現身見仏を願って造像されたものであるという説を提示した。
新羅
弥勒下生信仰
断石山神仙寺石窟
現身見仏
identifier:RO001400011701
収録刊行物
-
- 歴史学部論集
-
歴史学部論集 14 53-75, 2024-03-01
佛教大学歴史学部
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050862467533085056
-
- NII書誌ID
- AA1251450X
-
- ISSN
- 21854203
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB