子育てする文化の醸成と保育の可能性

書誌事項

タイトル別名
  • Cultivating a Culture of Parenting and the Prospects for Childcare

この論文をさがす

抄録

今日の保育,教育,子育ての現場のたいへんさは我慢の限界を超えている。本稿は,そのたいへんさや,保護者が子育てしにくいと感じている点を把握し,課題の所在を念頭に置き,保育園での生活に焦点をあてながら,子育てのたいへんさの根底にあるものを探り検討を行った。先行研究とともに,修士論文作成過程で行った保育所・保育士へのアンケート調査の再検討を試みた。その中で,今日の保護者の子育て意識の多様化や信頼関係の構築の大切さ,保育所の有意性等の 5 点が浮き彫りになり,考察した。子どもや親は,保育園のくらしを通して,話を聞く・見守る・共感し寄り添いから信頼が生まれ,子どもは主体性をもって成長する。同時に父母も主体性をもって成長するかけがえのない場所であることが鮮明となった。今日難しさが日々増している状況にあっても,保育園はその有意性がますます求められている。保育園は,子どもにとっても親にとっても,共育ちが実現できる可能性を持った場であることがわかった。

文化の多様性

共感と信頼

主体性

共育ち

子育てする文化

identifier:DF005200011715

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ