隅田八幡神社人物画像鏡銘文の再検討(小野田俊蔵先生・門田誠一先生・宮澤知之先生・渡邊秀一先生 退職記念号)

書誌事項

タイトル別名
  • Reexamination of the Human Image Mirror Inscriptions at Sumida Hachiman Shrine

この論文をさがす

抄録

隅田八幡神社人物画像鏡の銘文に関する七三本の論文・論考を取り上げ、銘字の比定を中心に研究史を整理した。四八文字について先学の成果を踏まえ、銘字の分析と他の書体との比較から、従来の誤字を前提とする読み方に対して異論を唱え、一部の画を略した異体字、あるいは行書・草書の影響を受けた文字で、正確に記されていることを明らかにした。また銘文全体は五文字のまとまりを意識し、本来五〇文字で構成されていたが、鏡の製作過程で「作」「也」の脱字が生じた可能性を考えた。それらを踏まえた読み下し文については、二つの「所」を仮借とする見解、「所白」とする読み方で大きく二パターンを考えたが、「予」(私)と「此竟(鏡)」の文脈を重視し、銘文の主語は一貫して斯麻とした。

人物画像鏡

銘字

異体字

略字

仮借

identifier:RO001400011700

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ