複数国籍をめぐる社会状況に関する一考察
書誌事項
- タイトル別名
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- Eine Analyse der heutigen Debatte um die doppelte Staatsangehörigkeit
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抄録
type:Article
本稿ではまず,外国に居住する日本国籍の人々と日本に居住する外国籍の人々の国籍変更の理由を明らかにした。次に,日本に住む外国籍の父・母を持つ,二重国籍者の子どもが,多数派集団からラベリングを受け,それに対して振る舞うプロセスをゴッフマンのスティグマ概念から分析した。その結果,外国に居住する人々も日本に居住する外国籍の人々も,日本人としてのアイデンティティがあるから国籍変更するというよりは,仕事のしやすさ・快適な生活・権利を手に入れるために,国籍を変更していた。さらに,「ハーフ」の子の大半は,ネガティブな名づけがスティグマとならないよう,新たな名前を創り出す形で,メジャーグループに抵抗していた。
収録刊行物
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- 実践学校教育研究
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実践学校教育研究 25・26 79-88, 2024-03-12
大阪教育大学初等教育部門
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050862467533216768
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- NII書誌ID
- AA11575327
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- ISSN
- 13439758
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB