マルチメディアを用いた地域連携のプラットフォームづくり ~家政福祉を基盤とした保育士養成~

書誌事項

タイトル別名
  • Constructing a platform collaborated the community by using multimedia ~ Training of childcare workers based on home economics and social welfare ~

抄録

本稿は、和洋女子大学家政学部家政福祉学科児童福祉コースが2020年度から3年計画で取り組んだプロジェクトについての成果報告である。本コースの特徴の一つに、家政福祉の多彩な学びを基盤とした保育士養成があげられる。そこで、これを踏まえたプログラムを計画し、取り組んだ。具体的には、専門科目の学びを活かし、学生主体で地域交流の場を創り上げていくことを目指した。その実現のために、年度ごとの課題を定め、マルチメディアを用いた双方向型授業かつ複数科目で連携する学びのプログラムを構築した。  1年目は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受け、授業に関わる課題を変更し、タブレット型情報端末を整備して「ICTを活用した双方向授業づくり」と、それによる「ICT技術とディスカッション能力の向上」に取り組んだ。  2年目は、「科目間の連携」「インクルーシブな身体表現の創造」「映像コンテンツの制作」を主たる活動と位置づけ、影絵劇の制作とコンテンツづくりに挑戦して発表した。  3年目は、子育て支援イベントとして「つながる・つなげるプロジェクト 親子で参加 あそぼう・はなそう会」開催に向けた取り組みを進め、全5回を実施した。  課題への取り組みについては、必ずしも当初の計画通りには進まない中で、マルチメディアを活用しながら、年次・科目をまたいで課題に取り組むという目的を遂行できたと考える。今後の展望としては、子育て支援プログラムとして、継続的実施を可能にするための運営方法を確立すること、授業の一環として継続するとともに、学生による見通しをもった活動を展開すること、家政福祉の多様な学びとICTを活用することがあげられた。

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