保育現場とのICTを活用した情報共有における保護者の利用実態と意識-紙媒体との比較および家庭での子育ての変化に着目して-

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  • Parents’ Usage and Awareness of the Utilization of Information Communication Technology on Communication with Families in ECEC Settings -Comparison with paper media and focusing on changes in childrearing-

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抄録

本研究の目的は、保育現場とのICT 活用による情報共有における保護者の利用実態と意識を、紙媒体との比較および家庭での子育ての変化に着目して明らかにすることであった。具体的には、連絡帳およびポートフォリオを電子媒体によって行うようになったこども園の保護者を対象とした質問紙調査を行い、1) 電子媒体による園との情報共有における家庭内での利用実態、2) 電子媒体の使用前後における電子媒体使用に対する意識、3) 電子媒体と比較して感じる紙媒体のメリットおよびデメリット、4) 電子媒体の使用による家庭での子育ての変化について明らかにした。その結果、電子媒体と比較しての紙媒体の特性として、同時・同空間での複数人での閲覧のしやすさがあり、気軽に家庭内で園とのやりとりや園での子どもの姿を見ながら話をするのに役立つことが明らかになった。そのため、保存機能を付加し必要に応じた印刷を可能にすることは、紙媒体のよさを補完することにつながると考えられた。次に、家庭での子育ての変化については、電子媒体の特性として、異時・異なる空間での複数人での閲覧のしやすさがあり、それぞれの媒体から自身のタイミングで必要な情報を閲覧できることは、養育者間の情報共有を円滑にし、子育てのしやすさにつながることが明らかになった。

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