不登校支援における教育支援センターの役割と課題

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  • The role and problems of educational support centers for students not attending school

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抄録

本研究では、不登校支援の目的を学校復帰ではなく社会的自立に位置付けた2003年以降の教育支援センターの取り組みに関する先行研究を概観し、その役割と課題について検討した。近年、不登校児童生徒数は増加の一途をたどり、不登校問題にどのように対応するかは学校教育の喫緊の課題となっている。このような社会的背景の中、不登校児童生徒の支援のより一層の充実のために教育支援センターの機能強化が求められており、これまで教育支援センターが行ってきた支援について整理することで、今後のさらなる支援の充実に資することができると考える。先行研究より教育支援センターにおいて①心理的支援、②学習支援、③他機関連携を役割として担っていることが示唆された。心理的支援に関しては、小集団作りや個人の課題にあわせたプログラム作り、学習支援に関してはオンラインによる学習支援の運営上の配慮事項や評価の問題、地域の中核としてのセンター機能を持つためにスクールカウンセラーやスクールルワーカーを活用したネットワーク作りが今後の課題といえる。

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