三重県の小学校規模分布に見られる統計的特徴について

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  • Statistical properties of size distributions of primary schools in Mie prefecture

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抄録

我が国の子どもの数は1982年以降減少を続けており、それに起因する統廃合による公立小学校数の減少や、1校あたりの生徒数の変化などの現象が生じている。本論文においては、公表されているデータを用いて、三重県の公立小学校に見られる統計を調べた。その結果、1950年代以降の生徒数の変化は全国の生徒数の変化と同様の傾向を示し、学校数の変化は大都市圏周辺の地域に見られる典型的なパターンを示すことがわかった。また、小学校1校あたりの生徒数を小学校の規模と定義し、その統計分布を調べた。2010年以降のデータを調べてみると、小学校規模の分布はワイブル分布という統計分布で良好に近似できることがわかった。また三重県の公立小学校の1校あたりの学級数の統計分布を調べ、学校教育法上「適正規模」とされる学校の割合が全国よりも少ないこと、また適正規模を下回る「小規模」の学校の割合が、全国よりも多いことが明らかになった。

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