宮崎公立大学学生における情報リテラシーの経年調査

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  • A Study on the Information Literacy of Miyazaki Municipal University Students

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抄録

宮崎公立大学における初年次学生の情報リテラシーの実態を調査するために,2016年度より科目「情報リテラシー」の受講者を対象にアンケート調査を実施している.2018年度から2022年度の調査結果から,個人情報端末やSNSの利用傾向は日本国内の傾向と同様であることがわかった. SNS利用時のプライバシーへの意識については,画像にうつっている人物への配慮を実践している受講生の割合が高くなっていることが確認できたものの,情報セキュリティ対策については平均実施項目数が減少していた.さらに,インターネット接続機器としてのパソコンの利用率の上昇やタッチタイピングのできる受講生の割合が高くなっていることからパソコンの利用スキルは向上している可能性が高い一方で,プログラミングやネットワーク設定など自分自身で手を動かす経験をしたことがある受講生の割合は2016年度及び2017年度と変わらず全体的に低い傾向にあった.依然として,情報セキュリティに関する継続的な教育や情報技術を利用して機器の設定や創造活動をおこなう教育機会の提供が必要ではないかということが示唆された.

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