ポライトネスの観点から見た英語のアイロニー ―否定的評価を婉曲的に伝達する言語表現として―

書誌事項

タイトル別名
  • English Irony from a Politeness Perspective : As the Euphemistic Communication of Negative Evaluations

抄録

アイロニーとは、否定的評価を婉曲的に表現していると見做された言語表現である。つまり、アイロニーの中心的な機能は自他のフェイス保護機能である。このことから、あえて遠回しな言い方をする動機が説明されるとともに、アイロニーに非対称性が存在する理由や、アイロニーを言うにあたってそれがアイロニーだと明言してはならない理由も説明される。さらに、アイロニーが婉曲表現であるという議論を受け入れると、アイロニーは直截的な非難・嘲笑と較べて攻撃性が緩和されていると考えられる。また、以上の論点から、態度衝突とアイロニーが似て非なる表現であることが詳らかにされる。

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