インタビューによる文型の使用意識調査 : 将来の夢・進路について話す場合を例に

HANDLE Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • An Interview-Based Study of How Sentence Patterns Are Selected: When Talking about Future Dreams and Plans
  • インタビュー ニ ヨル ブンケイ ノ シヨウ イシキ チョウサ : ショウライ ノ ユメ ・ シンロ ニ ツイテ ハナス バアイ オ レイ ニ

この論文をさがす

抄録

研究論文

従来,多くの文法研究が形式から出発しており,あることを話す際にどのように形式を選択するのかという日本語学習者の視点に立った記述は不十分であった。また,そうした立場でのコーパスを用いた研究もあるが,コーパスでは捉えられない話者の意識もある。そこで,本稿では,将来の夢・進路に関するインタビューとフォローアップ・インタビューを通して使用形式と話者の意識について考察した。その結果,母語話者については,用いている形式が控えめであっても,話している内容を望む気持ちが弱いとは限らないといった特徴が見られた。一方学習者については,使用した形式の背後には,他の形式が思い浮かばなかった,無意識に選択した,独自の使い分けルール,知っている形式で意図を表現しようとする工夫等,様々な意識が見られた。以上を通して,本稿では,より話者の意図に合った表現を選択できるようになるための支援の必要性を主張する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ