運動単位活動電位の伝播速度による筋疲労評価システムについての検討

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抄録

筋疲労は運動によって筋肉が発生させることのできる最大の力が低下することである.表面筋電図を用いて筋疲労の程度を評価する方法は数多く開発されている.Farina らは短母指外転筋を対象として,被験者の筋疲労を促進するために止血用圧迫帯を用いて虚血状態において計測を行った. 0~10%MVC において,27 回のランプ状収縮を行い,運動単位活動電位波形の解析を行ったところ,単一運動単位の活動電位波形の振幅が経時的に減少し,波形は緩やかな曲線を描き,持続時間は延長した(Farina, 2016).しかし,このような筋疲労による活動電位波形の形状変化が何に大きく依存するのかほとんど記載がなかったために,本研究において神経制御システムを考慮したシミュレーションモデルを適用して検討を行ったので報告する.

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