政務活動費の適正運用と第三者機関の役割 : ある中核市の取り組みに着目して

機関リポジトリ HANDLE Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • セイム カツドウヒ ノ テキセイ ウンヨウ ト ダイサンシャ キカン ノ ヤクワリ : アル チュウカクシ ノ トリクミ ニ チャクモク シテ
  • Appropriate Management of Political Activity Expenses and Role of Third-Party Organization. : Focusing on the Efforts of One Core City

この論文をさがす

抄録

「事実は小説より奇なり」と言うが、平成26年7月に全国中継された兵庫県議会議員による「政務活動費」の不正使用に関する「号泣会見」は、期せずして制度の存在を広く国民に知らしめるところとなった。その後、この一県議により開かれたパンドラの箱は、全国の地方議会に波及することとなり、その制度自体が「諸悪の根源」であるかのような誤解と錯覚を与える結果になった。筆者は、奇しくも「号泣会見」の直後から、大阪府下のある中核市に設置された「第三者機関」の委員として、議会の復権への一翼を担う機会を得たが、その過程にあって、難局に立ち向かう会派・議員の真摯な取り組みを垣間見た。議会のあるべき姿を前提にした場合、「政務活動費」は議員にとっても市民にとっても必要であるとの基本的認識から、改めて制度の本旨を振り返り、議会の信頼回復への可能性を模索した。

白石真澄教授退職記念号

収録刊行物

  • 政策創造研究

    政策創造研究 18 103-117, 2024-03-28

    関西大学政策創造学部

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ