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抄録
本研究は、高等学校数学科における数学的帰納法の指導法の改善を目的として、新たな指導方略を提案し、その効果を実証的に検証した。伝統的なアプローチと異なり、この新たな指導方略は生徒の自然な思考プロセスに着目して、伝導性の概念を先に議論し、その後初期成立性を扱うという順序を採用した。実施された調査から、この新しい指導方略が、特に初期成立性の必要性の理解と伝導性の理解において肯定的な効果があることが示唆された。しかしながら、文字の一般性の理解に関しては改善の余地があり、今後の課題として、広範なデータ収集、文字の一般性理解のための指導方略の検討、実践と検証を通じた数学的帰納法の指導方法の精緻化が挙げられた。
収録刊行物
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- 研究紀要
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研究紀要 51 47-56, 2024-03-31
愛知教育大学附属高等学校
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050862853910601984
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- NII書誌ID
- AN0007503X
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- HANDLE
- 10424/0002000292
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- ISSN
- 09132155
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB