甲状腺シンチグラフィによる甲状腺重量推定方法の検討

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  • Consideration of Thyroid Weight Estimation Methods Using Thyroid Scintigraphy
  • コウジョウセン シンチグラフィ ニ ヨル コウジョウセン ジュウリョウ スイテイ ホウホウ ノ ケントウ

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抄録

バセドウ病の RI 内用療法では甲状腺重量の推定が必要である.甲状腺重量の測定方法として,従来から甲状腺シンチグラフィを用いた Allen-Goodwin 法,大久保法,Himanka 法など 3 つの方法が知られている.我々は,これら 3 つの方法に加えて,甲状腺の側面撮像を行い,楕円体の体積を求める公式に代入した式(楕円法)を入れた 4 つの方法で既知のシリンジ体積を対象として,甲状腺の推定重量の至適 cut off 値を求めた.また甲状腺 SPECT/CT 法で求めた甲状腺の推定重量との比較検討を行った.  解析の結果,Himanka 法での至適 cut off 値は,Allen-Goodwin 法および大久保法よりも変動が少なかった.また楕円法による至適 cut off 値は,5 mL を除き,30% となり一定であった.甲状腺シンチグラフィによる重量推定では,至適 cut off 値を選定できれば,CT による被ばくを患者に与えること無く SPECT/CT 法と同様に甲状腺の重量を推定することが可能である.

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