ヴァイマル期における国民学校教員養成改革 -1930 年代におけるプロイセン文部省による卒後教育改革に着目して-

抄録

ヴァイマル期における国民学校教員養成改革を論じる上で、教育アカデミーの設立とその教員養成教育に着目するだけでは不十分である。というのも、プロイセン文部省は1930 年頃から、教育アカデミーの教員養成に続く卒後教育を第2の教員養成段階として位置づけ、卒後教育改革を教員養成改革の一部であると見なしていたからである。本稿では、1930 年代におけるプロイセン文部省の卒後教育改革構想および、その構想がどのような展開を経て、制度化に至ったのかを明らかにする。その結果、プロイセン文部省が主導した卒後教育改革は、プロイセン財務省の反発がありつつも、国民学校への派遣年数が短くなったことや教職志願者の雇用形態を除けば、ある程度構想通りに実現したと言えよう。

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