重症心身障がい児(者)の口腔ケアの実際と看護師の思い

書誌事項

タイトル別名
  • Condition of Oral Care for Children (individuals) with SMID (severe motor and intellectual disabilities) and the Thoughts of Nurses Involved
  • ジュウショウ シンシン ショウガイジ (シャ) ノ コウクウ ケア ノ ジッサイ ト カンゴシ ノ オモイ

抄録

目的:重症心身障がい児(者)(以下、重症児者)に対する病棟看護師の口腔ケアの実際と看護師の思いを明らかにする。 方法:研究対象者は重症児者生活療養施設で勤務する看護師5名で、自作のインタビューガイドを用いた半構造化面接を実施した。本研究は前所属施設の倫理審査委員会の承認を受けて実施した。逐語録のデータを研究目的に照らし合わせてコード化し、質的帰納的分析を行った。 結果:【看護師の口腔ケアの実際】に217コード、19サブカテゴリー、4カテゴリー《口腔ケアに伴う健康の維持》《対象者との信頼関係の形成》などが、【ケアを通して感じた看護師の思い】で59コード、13サブカテゴリー、5カテゴリー《安全・安楽の保持の希求》《ケアの実施で伴うジレンマ》などが抽出された。 結論:重症児者への口腔ケアにおいて看護師は、対象の安全・安楽および健康を守りたいという思いを持っていることが明らかとなった。効果的に清掃を保ち、かつ負担の少ないケアを行うため、重症児者との信頼関係の構築や安全・安楽のための工夫など、個別性に合わせたケアを実践し、多職種で連携して行うことが重要であるといえる。

研究報告

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