刑事判例研究 東京高判令和3年3月25日判タ1492号122頁

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  • Criminal precedent research

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抄録

詐欺,詐欺未遂事件の控訴審において,被告人は,ウェルニッケ・コルサコフ脳症で記憶障害を生じているが,記憶以外の知的機能にも大きな問題はなく,弁護人が記憶の欠損を補い,その応訴方針を説明して理解させ,被告人の意向を確認することもできることなどから,被告人は訴訟能力が著しく制限されているが,弁護人からの適切な援助を受けることにより,その能力をなお保持しているとして,弁護人の控訴趣意を排斥した事例。 本判決について,被告人の訴訟能力の評価として弁護人の助力を前提とすることの当否について論じたもの。

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