特別支援学級に在籍する子供の家族のFQOLに寄与する担任による支援内容
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抄録
本研究では,特別支援学級に在籍する子供の保護者のFQOLに寄与する担任による支援内容を検討した。親の会対象の質問紙調査を実施した。調査期間は,2020年12月から2か月間とした。質問紙は,パートナーシップ,FQOLに関する内容であった。分析対象数は,166名であった。回答者は,自閉症児の母親が多い傾向にあった。因子分析の結果,「家族受容と共感的支援姿勢」「障害特性の適切な説明」「家族との連携・協働の促進行動」「子供の指導・支援に関する専門性」の4因子が抽出された。また相関分析の結果,FQOL,障害関連サービス,精神的健康間に相関が見られた。結果から,特別支援学級担任による4因子が,FQOLおよび小領域の上記2つと相関関係が示唆された。課題として,複数回答者ならびに,FQOLに寄与する特別支援学級担任と保護者のパートナーシップを促す研究の蓄積,担任教師の属性による支援内容の差の有無,家族構成がFQOLに与える影響の検討が挙げられた。
収録刊行物
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- 新見公立大学紀要
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新見公立大学紀要 第44巻 (1), 153-161, 2024-03-25
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050862931498894080
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- NII書誌ID
- AA11439373
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB