高校国語「言語文化」教科書9社17冊の検証 : アダプテーションという〈伝統〉が支える連続史観

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タイトル別名
  • コウコウ コクゴ 「 ゲンゴ ブンカ 」 キョウカショ 9シャ 17サツ ノ ケンショウ : アダプテーション ト イウ 〈 デントウ 〉 ガ ササエル レンゾク シカン
  • Review of 17 high school textbooks “Japanese Language Culture” from 9 companies : Continuous historical view supported by adaptation as “tradition”

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抄録

教育基本法改定および新学習指導要領の趣旨に沿う編纂が求められた高校国語の必履修科目「言語文化」の教科書は、翻案という技法を〈伝統〉として捉え直し、「連続史観」的な言語文化史観をより前景化させるという、先例のない難しい要求に応えなければならなかった。本稿では検定通過した『言語文化』教科書9社17冊を考察対象とし、掲載されたアダプテーション課題175例を7つのカテゴリーに大別して分析を行った。その結果、各教科書には、課題カテゴリー間のバランスを欠くケースが見られるものの、日本において連綿と受け伝えられてきた言語文化が「ある」ことを生徒たちに信じさせるにたる、創意工夫が凝らされていることを具体的に論証した。

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