難病の親らをもつヤングケアラーに関する文献検討

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  • ナンビョウ ノ オヤ ラ オ モツ ヤング ケアラー ニ カンスル ブンケン ケントウ

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抄録

目的:難病の親らをもつヤングケアラーの特徴や課題を国内外の文献検討から明らかにする。 方法:海外文献は"young carer" or "young caregiver", 国内文献は「ヤングケアラー」を文献検索語とし、研究方法別に整理した 結果:海外9文献・国内1文献で、量的研究では移乗介助・歩行介助に研究参加者の概ね5割以上が関与し、ケアに伴う睡眠課題と不安・抑うつが示された一質的研究の難病の親らへのケアに関する記述より【服薬管理など責任の重いケアへの関与】【ケアのため長時間・長期間にわたる心身の拘束】【友人や家族に親の病気について話すことへの懸念】【親の病気の進行による生活への影響に対する不安】【親へのケアに対する肯定・否定の相反する思い】【同病ヤングケアラーとのつながりや情報入手への希望】【ケア習得と社会資源の活用による自分の生活の確立】の7カテゴリが生成された。 考察:難病の親らをもつヤングケアラーには、親らの難病進行に伴うケア過重による健康・成長発達への影響や難病の特徴に伴う不安や悩みが生じている可能性があり、難病進行を踏まえた支援が求められる。またヤングケアラー予防の視点から青壮年期の難病患者への育児・療養生活支援を進める必要がある。

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