車いす体験学習の実施報告 : 大学生および小学生による学習内容の比較

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  • Implementation of hands-on wheelchair learning : Comparison of learning by university and elementary school students

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抄録

〔目的〕健常な大学生および小学生を対象に車いす体験学習を実施し,観察された行動および感想を年代別に比較することで,学習内容の検討および改善を図ることを目的とした。〔方法〕大学生5名,小学生3名が参加した。参加者は車いすで,廊下,アスファルト,坂道および段差の移動を体験した。車いすの操作は,自走,介助あるいは被介助の3種類とし,体験後に感想を記載してもらった。体験中に観察された行動は筆者が記録した。〔結果〕自走および被介助において,大学生では坂道でスピードの速さに対する恐怖心があり,また段差でも座面の傾斜による恐怖心があった。一方で,小学生では恐怖心はなく逆にスリルを楽しんでいたことが特徴的であった。〔考察〕体験学習での指導において,小学生には,車いす利用者が恐怖心を抱きやすい場所を理解させ,安心される介助法について考えられるよう,意識づけることが望ましいと考えられる。

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