音楽における「脈絡変換」に関する一考察 : 「諸民族の音楽」の授業実践に向けて

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  • A Study on “Transcontextulalisation” of Music Culture: for Classroom Practices of “World Music”

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抄録

本論文では、世界の音楽全般を指す包括的概念として「諸民族の音楽」を捉え、それを現代日本の音楽教育との関わりから考察する。諸民族の音楽は、各々の国や地域の歴史、言語、生活習慣等と密接に結びついて展開されてきた。つまり、諸民族の音楽を学ぶ上でその背景にある文化的な脈絡、コンテクストを理解することは極めて重要である。また、例えばある「儀式」が「舞台芸術」へと変換される際に元来の音楽や舞踊の一部の要素が選択/変形されるように、コンテクストの変換によりテクスト自体が変容することも認識しておく必要がある。学校教育において諸民族の音楽を扱う際にコンテクストへの顧慮は稀薄になりがちだが、上記の視座から教材や教育内容を検討することで深い異文化理解に根ざした音楽教育が期待できる。

identifier:http://repo.kyoto-wu.ac.jp/dspace/handle/11173/3876

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