Abstract
方程式学習では,多くの中学生が方程式の定義や意味を理解することなく,形式的な解法の暗記に必死になっている。この要因の一つに,学校数学における方程式の定義や方程式を解くことの意味の取り扱いに対する曖昧さや希薄さがある。本研究では「機械的な計算方法を適用することが方程式を解くことだ」とする捉えなどを「硬直化した方程式観」と呼び,中学生が持つ硬直化した方程式観の実態把握を目的とした。その結果,「方式の定義」の理解が抜け落ちており,方程式を見分ける視点は「見慣れているか」といった硬直化した方程式観の実態が浮き彫りとなった。また硬直化した方程式観は学年の進行に伴い修正されにくい可能性が示唆された。
Journal
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- Fukui Educational Research
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Fukui Educational Research (48), 49-58, 2024-03-04
福井大学総合教職開発本部
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050863097247116544
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- ISSN
- 13427261
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- HANDLE
- 10098/0002000227
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB