「数学はパターンの科学である」の考えを視点とした文字式の単元構成 : ―「パターンの探究」としての文字式や整数の「しくみ」を考察することに焦点を当てて―

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タイトル別名
  • The Constitution of the Units of the Algebraic Expression, based on the viewpoint that "Mathematics is the science of patterns" : Focus on examining "the mechanism" of the algebraic expression and the integers as "the research of patterns"

抄録

中学校数学での文字式の指導における課題は,生徒が文字を用いて式に表し,目的に合った式に変形して数の性質を説明することに困難を示すことが挙げられる。そこで本研究の目的を,「数学はパターンの科学である」という視点に基づき,文字式の指導改善の方向性を明らかにすることとした。この目的を達成するため,中学校第2学年の文字式の単元を文字式のしくみや奇数のしくみに着目して構成した。特に,「奇数と奇数の和は偶数になる」ことの説明を行う活動では,奇数のしくみに着目した授業展開を考えた。授業実践と分析の結果,教師が文字式で表したり説明したりする方法を示さなくても,生徒は奇数のしくみに着目しながら,自分の力で奇数のしくみを文字式に表し,「奇数と奇数の和は偶数になる」ことの説明ができるようになった。以上により,文字式の指導改善のためには,文字式のしくみや奇数のしくみに着目することが重要な視点であるということが示唆された。

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