理科における観察・実験の教育的意義に関する小学校教師の認識

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タイトル別名
  • Elementary school teachers' perceptions of the educational significance of observations and experiments in science

説明

本研究では,小学校教師が理科の観察・実験に対してどのような教育的意義を認識しているかを明らかにした。この目的達成のために,まず理科の観察・実験の教育的意義を先行研究に基づいて規定した。次に,その観点を基に観察・実験の教育的意義の認識を明らかにする質問紙を開発し,小学校教師106名を対象にその質問紙調査を実施した。その結果,主として以下の2点が導出された。 (1)多くの小学校教師は,観察・実験の際に「直接的な体験の充実」を図ることを教育的意義として認識していること。 (2)本研究で規定した8つの理科の観察・実験の教育的意義の中で,教師が重視している割合が相対的に低かった「科学の本質の理解の促進」「科学的な探究態度の育成」「科学的に探究する倫理観の育成」「社会性の育成」の観点は,具体的な事例を示せば,教育的意義としての認識が高まる可能性があること。

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