Pectobacterium carotovorumによるゴボウ軟腐病(新称)の発生

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  • Pectobacterium carotovorum ニ ヨル ゴボウ ナンプビョウ(シンショウ)ノ ハッセイ

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2020年5月,熊本県菊池市で収穫されたゴボウにおいて,出荷時は健全であったが,市場で黒く変色し,軟化腐敗する症状が見つかった。腐敗は根部切り口部や表面から内部に進み,腐敗部分から白色,全縁の集落を形成する細菌が分離された。分離細菌を接種したゴボウ根部で腐敗症状が再現され,ゴボウ葉柄での病原性も確認された。分離細菌の細菌学的性質および種特異的プライマーを用いたPCR 検定により,分離細菌をPectobacterium carotovorum と同定した。本種によるゴボウの病害は国内では未記載であるので,新病害としてゴボウ軟腐病(英名:Soft rot)とすることを提案する。

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