マハタ仔魚飼育時における水面油膜除去の開始日の違いが鰾の一次開腔および成長に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • マハタシギョ シイクジ ニ オケル スイメン ユマク ジョキョ ノ カイシビ ノ チガイ ガ ヒョウ ノ イチジカイコウ オヨビ セイチョウ ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

説明

マハタ仔魚飼育時における油膜除去開始時期の違いが鰾の一次開腔率および成長に及ぼす影響について調べた。生産現場で実施されている10日齢から油膜除去を行う試験区に加え,6,8日齢から開始する2試験区を設定して飼育試験を行ったところ,6日齢から油膜除去を行った試験区で開腔率が有意に高かった。各試験区とも最初に鰾の開腔個体が確認されたのは10日齢で,これまでの報告と比べて4-5日早かった。これらの要因として,これまでの報告より仔魚の成長が速かったことが考えられた。したがって,飼育状況によってはこれまでの報告よりも早くから鰾の一次開腔が起こり得ること,そして発育状況に応じて油膜除去の開始時期を調整する必要があることが明らかになった。鰾の開腔個体と未開腔個体の全長は,20日齢までは有意差は見られなかったが,25日齢以降は開腔個体の方が大きく,一次開腔の有無がその後の成長にも影響を及ぼすことが明らかになった。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 71 (2), 99-109, 2023-06

    津 : 日本水産増殖学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ