顆粒球マクロファージコロニー刺激因子含有培養液の有効性の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- カリュウキュウ マクロファージコロニー シゲキ インシ ガンユウ バイヨウエキ ノ ユウコウセイ ノ ケントウ
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説明
GM-CSFはサイトカインの一つであり,妊娠と関連があることが報告されている。今回,単一融解胚盤胞移植を対象とし,胚移植に使用する培養液中にGM-CSFを含む(GM-CSF群),GM-CSFを含まない(従来群)の違いが,妊娠率,流産率および生児獲得率に及ぼす影響を比較検討した。2020年12月から2021年3月までに,当院にてホルモン補充周期での単一融解胚盤胞移植を行った362症例431周期を対象とした(GM-CSF230周期,従来群201周期)。妊娠率と生児獲得率では有意な差は認められなかったが,流産率はGM-CSF群が低値だった(P<0.05)。これまでに流産および死産の既往がある症例に限定した臨床成績(GM-CSF106周期,従来群96周期)は,流産率はGM-CSF群が低値であり,生児獲得率はGM-CSF群が高値だった(P<0.01)。GM-CSFを含む胚移植用培養液の流産率改善効果が示され,特に流産既往のある症例では有効であり,生児獲得率向上に寄与する可能性が示唆された。
収録刊行物
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- Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌
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Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 40 (1), 21-24, 2023-04
東京 : 日本卵子学会