鹿児島県におけるサカキの害虫サカキブチヒメヨコバイ(Stictotettix cleyerae)の黄色粘着トラップによる成虫の捕獲消長と白点被害の発生時期

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タイトル別名
  • カゴシマケン ニ オケル サカキ ノ ガイチュウ サカキブチヒメヨコバイ(Stictotettix cleyerae)ノ キイロ ネンチャク トラップ ニ ヨル セイチュウ ノ ホカク ショウチョウ ト ハクテン ヒガイ ノ ハッセイ ジキ

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説明

近年,鹿児島県のサカキ生産地ではサカキブチヒメヨコバイの吸汁による葉の白点被害が発生しており,白点被害によって枝物としての商品価値の低下が懸念される。サカキブチヒメヨコバイの防除では,成虫の発生時期や白点被害の発生時期を把握することが重要であるが,本県では明らかになっていない。そこで,黄色粘着トラップを用いた成虫の捕獲消長調査とサカキの葉における白点被害の発生時期について調査した。本県では年間を通して成虫が発生し,発生ピークは6月から7月と11月から12月の2山型であると推察された。白点被害の発生時期は,新葉が硬化する8月から白点被害が確認され,9月から11月および4月から6月で被害が進行,12月から3月で被害の進行が停滞し,白点被害の進行と成虫の捕獲頭数の増減が一致していた。これら成虫の発生時期や白点被害の発生時期を基に,本県における薬剤散布の適期を示した。

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