ジェイコブ・シフ : ユダヤ人銀行家
書誌事項
- タイトル別名
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- Jacob Schiff : a Jewish banker
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説明
今年(2010年)は日露戦争後のポーツマス条約が締結されて105年目に当たる。日露戦争は当時の日本にとって、国家の存亡をかけた戦争であった。\n本稿では、日露戦争で日本の戦費調達に決定的な役割を果たしたアメリカのユダヤ人銀行家ジェイコブ・シフがなぜ日本を支援したのか、その理由を探るべく、シフの発想と行動の源について分析した。\nそのけっか、ユダヤ人であるシフがロシアで迫害されるユダヤ人を救いたい一心で、ロシアと敵対する日本を支援したことがわかった。それと同時に、シフの活動を支えたのは彼の国際的な人的ネットワークであることも明らかになった。日本との関係では、高橋是清との終生続いた友情があった。\nしかし、日露戦争後、中国、特に満州における日米間の利害衝突が激しくなり、やがてシフもその中に飲み込まれて行ったのである。
収録刊行物
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- 奈良大学紀要
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奈良大学紀要 (39), 1-24, 2011-03-01
奈良大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050863483155810176
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- ISSN
- 03892204
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB