中国人の日本観 : 周仏海

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  • チュウゴクジン ノ ニホンカン シュウ フツカイ
  • 中國人的日本觀 : 周佛海

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周仏海の一生は波瀾万丈の50年であった。20代はマルクス主義に走り、中国共産党の創立にまで参加し、30代は孫文の三民主義を信仰し、その著述と宣伝に没頭し、40代は和平運動に身を投じ、漢好になり、悲劇の最期で幕を閉じた。日中戦争が勃発し、戦火が華北から華中・華南へと急劇に燃え広がるにつれ、彼は日本の国力を過大評価し、中国は人・物・組織、どれを取っても、日本に及ばないし、国際情勢も中国には不利で、孤立無援の状態である。故に、日本と戦えば絶対に負ける。中国を救うには和しかない。という動機から日本を信じ、日本人と手を組み、日本軍占領下の汪兆銘傀儡政権作りに東奔西走し、その中堅になるが、間もなく、裏切られたことが分かり、日本・日本人不信感に陥り、絶望する。最後のあがきも功を奏さず、獄死する。

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