陰陽家の参陣構成について ―軒廊御卜にみる―

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  • インヨウカ ノ サンジン コウセイ ニ ツイテ : ケンロウゴボク ニ ミル

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説明

室町時代は陰陽道の最盛期である。平安・鎌倉時代に細分化していた陰陽家は、南北朝を経て安倍有世系統・有茂系統と賀茂在弘系統の二家三系統へと集約していく。しかし集約後は、安倍氏と賀茂氏という二家間での争いへとシフトする。将軍家あるいは公家への奉仕をする場面は、室町時代史料には多く現れる。そうした奉仕の場面で構成あるいは招集される陰陽師の面々には、一体どのような基準があったのだろうか。陰陽師を招集\nする側にとって有力な陰陽家あるいは陰陽師は、重要な祭祀・儀礼において必要不可欠である。\n 平安・鎌倉・室町時代と変わらず重要なある種の不定期的な卜占であった「軒廊御卜」を中心に参陣する陰陽師にどのような基準があったのか、\n法則性が存在したのかを検証してみる。これにより、貴族たちの当時の陰陽家に対する評価を明らかにできるだろう。

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