発光ダイオード(LED)光源がICSI成績に及ぼす影響について

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  • ハッコウ ダイオード(LED)コウゲン ガ ICSI セイセキ ニ オヨボス エイキョウ ニ ツイテ

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近年,発光ダイオード(LED)の普及により,顕微鏡の光源にもLEDを選択することが可能になっているが,ヒト胚をLED光源に曝露した場合の影響についての報告はほとんどない。そこで本検討では,LED灯あるいはハロゲン灯を接続した同型の倒立顕微鏡を用いて,光源の違いが顕微授精(ICSI)成績に与える影響について比較検討を行った。ハロゲン群703周期(2,122個)およびLED群687周期(2,041個)において,LED群の分割率はハロゲン群と比較して有意に高く(92.6% vs 94.4% P = 0.027),正常受精あたりの良好分割率はハロゲン群で有意に高い値を示した(55.0% vs 51.3% P = 0.03)。一方で,Day5,Day6胚盤胞発生率,Day5 G3BB以上胚盤胞率,臨床妊娠率および流産率において,両群間に有意な差は認められなかった。以上の結果,LED光源はハロゲン光源と比較して初期胚発生に影響を与えることが示唆されるものの最終的な胚盤胞発生および妊娠成績に影響しなかったことから,ヒト胚ICSIにおいて使用して差し支えないものと考えられた。

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