廃棄物問題に適用可能な資源連鎖理論

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  • ハイキブツ モンダイ ニ テキヨウ カノウ ナ シゲン レンサ リロン
  • Resource Cascading Theory applicable to the waste issues

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説明

本稿の目的は、カスケード・チェーン理論(The Cascade Chain, Ted Sirkin & Maarten ten Houten, 1994)の資源連鎖概念を適用し、効率的な資源活用を通して資源循環に導く道筋を模索することにある。資源循環型社会の前提条件として、どのような基準に則ってリユースやリサイクルを実施することが適当なのかについて焦点を当てる。1章において、環境関連法規制の整備強化に伴い、企業経営における環境リスク要因としての産業廃棄物に注目し、循環型社会形成推進基本法の制定や各種リサイクル法の整備と一段の強化がされている状況を示す。2章では、資源連鎖理論としてカスケード・チェーン理論を取り上げ、資源を効率的に活用するための方法論の中核概念としてレビューする。この理論のコンセプトの要点は、資源経済性と持続可能性の実現を目的として資源資質の最適な消費を図り、使用済みの製品や物質から、残余の資源資質を連続的に再活用することによって、資源活用を最適化することにある。最後に、資源の経済効率並びに持続可能性を追求するための組織間システムをモデル化する必要性などに言及して、今後の課題となる研究の方向性を示す。

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